糖尿病 館林市|高橋クリニック|

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血糖値は、膵(すい)臓にあるランゲルハンス島のβ細胞で作られるインスリンによって調節されています。糖尿病は、このインスリンの作用不足が原因となって、血糖値が慢性的に高い状態にある疾患です。糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。

1型糖尿病

膵(すい)臓のランゲルハンス島のβ細胞が壊れたり、消失したりするため、インスリンが不足することが主な原因となります。

2型糖尿病

インスリンの分泌量や働きが低下した状態に、過食、運動不足、加齢などが加わって発症します。

2型糖尿病を中心に、お話をしていきます。

糖尿病はどうやって調べるの?

血糖値はもちろんですが、HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)が重要になります。HbA1cは、過去1、2か月の間の平均血糖値を反映している指標になります。正常値の目安は4.6 ~ 6.2%です。

その他に、過去2週間の平均血糖値を反映するGA(グリコアルブミン)、糖代謝の変化を反映する1, 5-AG(1, 5-アンヒドログルシトール)などがあります。

また、ブドウ糖を溶かした水を飲み、血糖値とインスリンの値の変化を調べる75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)があります。糖尿病の患者さんでは、ブドウ糖を負荷すると、血糖値がより高くなり、(投与前の血糖値への)戻りが遅くなります。これが、糖尿病に特徴的な、「耐糖能低下」です。

血糖はいつも同じなの?

血糖値は食事の内容や、食後何時間で採血をしたかによって変動します。

いくつから糖尿病なの?

血糖値が、①空腹時で126mg/dl以上、②随時(食事の時間に関係なく)で200mg/dl以上、③前述のOGTTの2時間値で200mg/dl以上のいずれかに該当し、HbA1cが6.5%以上の場合、糖尿病と診断されます。どちらかだけ該当する場合は1か月後を目安に再検査を行います。

空腹時で110未満、OGTTの2時間値で140mg/dl未満なら正常になります。

糖尿病ほど高くないけれど、正常よりも高い(⇒どちらにも当てはまらない)場合を「境界型糖尿病」、いわゆる糖尿病予備軍といいます。

糖尿病の症状は?

高血糖によって、口渇、多飲、多尿、体重減少、易疲労感(疲れやすい)などの症状があります。糖尿病が慢性的に継続しているとさまざまな合併症がおき(A5で解説)、視力低下、手足のしびれ、足の壊疽などの症状がみられます。

糖尿病を、ほうっておくと?

糖尿病の慢性合併症には次のようなものがあります。

  • ① 糖尿病網膜症
    網膜の血管が変性し、網膜の障害が起き、視力障害をきたします。
  • ② 糖尿病腎症
    腎臓の血流が変性することで、血流障害が起きて、機能が低下していまいます。病状が進行すると、慢性腎臓病から腎不全となり、透析が必要になることがあります。
  • ③ 糖尿病神経障害
    感覚、運動神経の障害が、主に“足”に起きます。しびれ、痛み、知覚低下などの感覚障害から始まり、症状が進むと足潰瘍や足壊疽の原因になります。
  • ④ 動脈硬化性疾患
    糖尿病は、動脈硬化性疾患の重要な危険因子のひとつです。急性心筋梗塞などの冠動脈疾患、脳梗塞などの脳血管障害のリスクが上がります。
  • ⑤ その他
    足にいろいろな病変が起こりえます。糖尿病足病変といって、足潰瘍や足壊疽、白癬(水虫)症などで、フットケアが必要になります。手にも痛み、こわばりや指の動きの制限などが起こりえます。他にも、骨質が低下して骨折のリスクが上がったり、歯周病が重症になりやすくなったりします。
糖尿病って、どうやって治すの?

まずは、生活習慣を改めることから始めます。適切な運動療法と食事療法を心がけましょう。

食事療法は、規則正しい、バランスのいい食事を心がけましょう。ゆっくり、よくかんで食べることも大事です。当院では、管理栄養士による食事指導を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

運動療法は、ジョギングや水泳、歩行(散歩)などの有酸素運動が推奨されます。プールを利用できる環境であれば、膝の負担が少ない水中歩行もお勧めです。「きつ過ぎない」適度な負荷で、週3~5日を目標にしましょう。ただし、心臓や肺、腎臓などに疾患がある場合は、主治医に相談して、運動量を決めましょう。

生活習慣の改善をがんばっても、血糖値が下がってこないこともあります。その場合は、内服治療を受けましょう。

糖尿病の治療薬は、どのような種類があるの?

経口血糖降下薬は、大きく3種類に分けられます。

  • ① インスリン抵抗性を改善する薬
    インスリンに拮抗する物質が存在したり、インスリンが結合する受容体が減ったりすると、インスリンがあっても、十分に作用が得られない状態になります。これをインスリン抵抗性といいます。肝臓での糖新生(糖質以外からグルコースを合成すること)を抑制するビグアナイド薬、骨格筋・肝臓でインスリンが効きやすくするチアゾリジン薬があります。
  • ② インスリン分泌を促進する薬
    インスリン分泌を促進するスルホニル尿素薬、グリニド薬、DPP-4阻害薬があります。
    注射薬でも、GLP-1受容体作動薬というインスリン分泌を促進する注射薬があります。1日1~2回もしくは週1回、皮下に注射するタイプがあります。
  • ③ 糖吸収・排泄の調節
    炭水化物の吸収を遅らせるα-グルコシダーゼ阻害薬や、腎臓でのブドウ糖再吸収を抑えて尿中にブドウ糖の排泄を促進させるSGLT2阻害薬があります。

お薬は決められた用法、用量を守りましょう!
自分の判断で、“増やしたり(1錠なのに2錠飲んでしまうとか)”、“減らしたり(飲むのを止めてしまうとか)”することは絶対にしないでください!

インスリン注射はいつから必要なの?

2型糖尿病では、経口薬で十分な血糖コントロールが得られない場合、病歴が長くインスリン分泌が重度に低下していると考えられた場合などにインスリン注射の導入が必要となります。インスリン製剤は、作用の発現時間や持続時間によって、超速攻型、速攻型、中間型、持続型などに分けられます。

血糖はどこまで下げればいいの?

糖尿病のコントロールの目標は以下のようになります。

血糖正常化を目指す際の目標 合併症予防のための目標 治療強化が困難な際の目標
HbA1c 6.0未満 7.0未満 8.0未満

高齢者の場合、身体機能、認知機能が低下している可能性があり、治療には十分に注意する必要があります。治療によって低血糖にならないようしたり、内服や注射がしっかりと出来ているか医師、看護師、家族も含めてサポートしたりしなければなりません。また、副作用も重症化しやすくなります。そのため、日常生活動作の自立度や認知機能に合わせて、目標値を設定します。

シックデイとは何ですか?

体調くずして、食事が十分にとれないときを“シックデイ”といいます。糖尿病治療薬の中止、減量が必要になることがあるので、主治医に相談する必要があります。